黒の細畝コーディロイのスーツが完成しました
今年の夏のPITTI UOMOでMICHELE&shinが提案したのが黒のリネンでした。前のブログにも書きましたが、「イタリア人は黒のリネンは着ないよ・・・・」とナポリのANDRE兄弟、フローレンスのDIPO ミラノのガブリエルなどからダメ出しをもらい、じゃあ黒のコーデロイならどうだと作ったのがこの細畝黒コーディロイのスーツです。
イタリアの奴らは本当にストーレートにものを言ってくるので、ストレートにダメ出し食らうと本当にショックです。笑
さて今回完成したのがこのスーツです。
細畝の黒コーディロイのダブルブレスト6つボタン2つ掛けのスーツです。
コーディロイのダブルは珍しくカッコ良さが引き立ちます。
今年のヘビーローテーション間違い無いスーツです。
今回のスーツで特に拘ったポイントが、丸く丸くです。
1つ1つ説明しますね。
ラペルデザインの写真
ラペルの剣先をわざと少し丸くデザインしてみました。
あまり無いデザインです。少し女性的な柔らかなイメージが出ます。
ゴージ幅は12cm
更にゴージラインを下げてます。
今これぐらいが良いですね。
ラペルのカットはあまり外に弧を描くようにせずラインを決めました。
コレぐらいの緩やかなカットが今良いですね。
肩から首に吸い付くような、立体的な高い襟がも全体に丸いイメージを作るのに必要不可欠です。
襟高は5cmにしました、このカットは最高にエレガントです。
肩の写真
肩は当然、雨降り袖です。
パッチポケットも曲線でデザインしました。このポケットのデザインは本当に大事です。
ジャケットの表情が圧倒的に変わります。
パッチポケットのジャケットを作る時は必ず拘るのをおすすめします。
今回は胸もポケットもアウトポケットにしました。あえてアウトポケットの上にボタン・・・デザインした感がでます。
普通は胸ポケットをアウトポケットにすると4つボタンにしがちですが、あえて6つボタンにして。パッチポケットの上にボタンをつける・・・さりげない狙った感を演出です。
パンツはワタリに余裕を持たせた、テパードラインのパンツにしました。
もうピチピチは終わりです。
長さはくるぶし中に。短すぎるのも終わりです。
フォブポケット付きのBOX2タック、ベルトループレスです。
ウエスマンは5cmのハイウエスト。オトナな脚長効果バツグンです。
今、ベルトループ無しも、ずいぶん見慣れてきました。今ならベルトループ無しで作るのがオススメします。
こんな布生地は特にオススメです。
今回は黒の細畝コーディロイで作ったスーツの紹介でした。
こらならイタリアのクリエイターも納得でしょう。☺