これがダブルスーツの最新です。
紹介が遅くなりました。
このスーツは今年のPITTI97AW用に作ったスーツです。MICHELE&shinが提案する最新スーツデザイン満載なので紹介します。
本来なら今の時期は6月のPITTIに向けての商品を作る為に、世界中にいるMICHELE&shinのクリエイターとデザインの打合わせをして、試作スーツを見ながら「ラペルのラインもう少し丸くしようか?」とか 「もう少しドロップを緩くしたほうが今からだね?」とか言いながら来期のオススメデザインを決めてる最中でしたが、今期春夏のPITTI UOMOが9月に3ヶ月延期になった事とコロナショックがあり少しゆっくりしてます。
MICHELE&shinは世界の最新のスーツデザインを把握する為に世界各地にクリエイターを配置しています。このクリエイターの国と地域によって本当に性格が面白いぐらい本当に違います。
ナポリのアンドレ兄弟はいい感じに適当・・・。本人達の中に作りつデザインイメージだけ決まってて、試作を見て「いいねー。いいねー」しか言いません。ナポリの奴らはディテールより全体の雰囲気で着ますね。
フランス リオンのロマインは割とて細かくて布生地の色から生地感、デザインサイズ感迄、細かく指示してきます。フランス人は割と細かいディテールにこだわる傾向があります。これはこれでめんどくさいですけどね・・・・ハハハ・・・
ダブルの流れは1つ掛けに
さて今からのダブルスーツの流れは間違いなく1つ掛けになります。
デザインだけ見るとバブルを感じさせます。当時の様なバブルがもう一度来ないかなと少しの期待を込めてこのブログを書いてます。暫く6ボタンの2つ掛けが主流でしたが、世界の流れは確実に1つ掛けになります。
なぜか日本ではダブルのスーツが少し敷居が高いく、どこかオジサン臭いイメージがいまだに拭い去れません。バブル時代の古いデザインのイメージが付きまとうからでしょう。
しかしこんなスーツならそんなイメージはゼロ。今どきにお洒落に着れます。今の暗い時期だからこそこんなスーツはオススメです。
今季のPITTIUOMOでも流行を作り出してる人は下1つ掛けが本当に多かったです。
次のPITTIUOMOでは確実にこの流れになるでしょう。
さてここからはこのスーツの説明を
ゴージラインは低めが今からの雰囲気
ゴージラインはこれぐらいの高さがオススメです。まだまだハイゴージが多い中、非常に新鮮です。世界の流れは確実にゴージラインは下がってきてます。
このスーツはゴージ位置7cm ゴージ幅は12cmの横のラインを強調しました。ラペルラインはストレートで
ダブルロープドが新鮮
肩付けは今季からMICHELE&shin絶対のオススメ、ダブルロープド肩です。
この肩付けはナポリの職人は嫌がります。「フランスに行け」なんて冗談ですが言われます。この肩付けかっこよくて絶対のオススメです。
ポケッとはアウトのパッチポケット、これも直線でデザインを構成しました。
全体のバランスにシックリあってます。
ナポリのサルトリアはダブルステッチにこだわる
ナポリのサルトリアで作るハンドメイドのスーツはダブルステッチにこだわリます。
MICHELE&shinのダブルステッチは7mm幅のハンドステッチ。特にこだわりなのが上衿とラペルの繫ぎにまでステッチを入れてる所です。これはMICHELE&shinの特徴のディテールの一つです。
オーダーされるときは7mm幅のダブルステッチって言うとちょっと通かのです。☺
裏生地はスカーフを使って遊んでみました。
パンツはベルトレスのボックス2タック
今回少しクラッシックにコインポケットを付けてみました。使わないんですけど、ちょっとパンツにアクセントがついて良いです。
こんな小さなこだわりが所有欲を満足させます。
さて今回はPITTIUOMO97AW用に作ったSHINデザインのスーツの紹介でした。
真似できそうなデザイン・・やりすぎだろーって感じるデザイン色々あろうと思いますが、最新のスーツスタイルには間違いないので参考まで。