フランス肩のダブルブレスト
2年前にフィレンツェで行われたpitti uomoで見たロープドショルダーのジャケット、あまりにもかっこよく、着ていた紳士に話しかけに行ったのが、フランス肩(ダブルロープド)との出会いでした。
スーツでフランス肩(ダブルロープド)って何?と思いますよね。
フランス肩とは、イタリアのサルトリア界独特の言い回しで、 肩先にロープ(縄)が入っているように見える、ロープドショルダーの肩先をさらに強調させ、肩先のロープ部分に少しいせ込みを入れて盛り上がっている肩線のことを言います。
今は珍しいですが、昔フランス系のジャケットの仕立てにみられることがあったことから、イタリアのサルト界ではフランス肩と呼ばれています。
どうですか皆さん?めちゃくちゃかっこよくないですか!?
特徴的な肩先と、イセ込みのシワから感じられる温かみのある職人の技術。物好きにはたまらない仕立てです。
そんなフランス肩に出会ってから、MICHELE &shinでも職人と研究と打ち合わせを重ね、多くはないものの少しずつ仕立てています。
今回はそんなフランス肩の作品が仕上がったのでご紹介です。
MICHELE &shin origainal wool% 280g
MICHELE &shin origainalのネイビー無地で作成した、3シーズン用のダブルスーツです。
まずはなんといってもフランス肩の肩付け。
ダブルロープドのいせこみのシワ感が、職人の手作業を感じます。
この上からのアングルたまりません!カッコいい!!
ラペルはワイドに12.5cmでデザインしました。
特徴的なフランス肩にワイドラペル、相性抜群です。
他とは違う圧倒的な特別感がこのジャケットにはあります。私がこのジャケットを着ている人を街で見かけたら思わず話しかけてしまいますね。
手縫のダブルステッチにミラネーゼスタイルのボタンホール。
細かいディティールにまで拘る。これがMICHELE &shinの拘りです。
パンツはベルトレスのレスのサイドアジャスター仕様。
ウエスマン5cm。
フロントはMICHELE &shinオリジナルの手編みのベルトループに、2つボタン仕様でお仕立てしました。
いかがでしたか?他とは違う特別感を求めるなら是非フランス肩でのお仕立てがお勧めです。