紺コーデユロイにやられました。
紺コーデユロイスーツにやられました。
本気で自分で着たいと思うスーツの出来栄えに、このスーツを作ってくれた御客様に感謝です。実はこのスーツを作ってくれた御客様はMICHELE&shinのかなりのヘビーユーザーで、個人的にも本当に仲の良くさせて頂いてる御夫妻です。かなりのイタリアサッカーファンで、それもユベントスのファンです。そう、ナポリの最大の敵のユベントスファンなのです。MICHELE&shinは当然ナポリです。なので去年ナポリが優勝した時に、わざわざ、ナポリが優勝した時に出た「ナポリが優勝した」って大きく書いてる新聞とタペストリーをプレゼントしました。一応受け取ってくれたので、多分喜んでくれてると確信しています。
優勝後のナポリの下町です。どこを切り取っても美しい。
さてこのスーツは御客様のご要望で作ったスーツですが、なかなか、我々プロのメジャーマン(メジャーマンとは御客様の要望を聞き、御客様のプライベートもある程度把握し、スーツやコートを作る行程で、御客様と作成する職人とを繋ぐ役目をする人の事を言います。このメジャーマンの概念も、なかなか日本では知られてないので、今度ブログでまた書きますね)でも「この布生地ならこんなイメージの完成になる?と完璧なイメージが出来てるかと言えば、実は難しいところがあります。紺やチャコールグレーの様な布生地なら、一年間で数百着は布生地を選び、デザインし、完成させます。かなりの数の完成を見る事になるので、ほぼ完成のイメージは出来ます。しかし、こんなコーデユロイになると完璧なイメージをするのは難しいのです。今回、それが出来ました。細畝の紺コーデユロイのスーツはイケてます。素晴らしい出来栄えです。
このラペルがコーデユロイスーツをまとめました。
このコーデユロイスーツをまとめたのが、このラペルデザインです。このラペルデザインは数年前、チャーリーチャップリンの昔の写真からインスピレーションを受けてデザインしたのが初めてでした。上絵付の方が下襟より少し大きいデザインなのです。その時はノッチラペルでしたが、今回は思い切ってピークドラペルでデザインしてみましたが、このバランスが最高に上手くまとまりました。よく見ると違うけど悪目立ちしないのです。このラペルとカジュアル感と上品さがある細畝コーデユロイが、上手くバランスを取り、こんな美しいスーツになったのです。
色々やった、そしてコーデユロイに
コーデユロイスーツの大きな特徴は、こなれ感にあるのは間違いないでしょう。「色々着て来たけど次はコーデユロイ」って感じなのです。そりゃあそうです、初めてのスーツをコーデユロイで作る猛者はほぼいないでしょう。でもMICHELE&shinはそんな猛者が好きなんですけどね。MICHELE&shinは猛者募集中です。
細畝コーデユロイと紺の相性
今回、紺の細畝でスーツを作ってみて、(細畝と紺とスーツの相性」が最高なのが分かりました。これが太畝だとこの上品なイメージは出来ません。更に他色でもこの凛とした表現は出せません。細畝×紺×スーツは最高のコンビが分かりました。
さてここからは写真で作品を紹介します。
細畝紺コーデユロイのスーツです。
マニカマッピーナの肩付けです。柔らかく体を包みます。
ダブルアウトパッチ
上絵の方が大きいラペルデザインです。悪目立ちせず良い感じです。
ベストはベーシックにデザインしました。
ベストの後ろ姿です。表布で作り尾錠無しがMICHELE&shinスタイルです。
今回は細畝紺スーツの紹介でした。最高の出来上がりです。
是非参考にして下さい。