遊び心満載の一張羅、グリーンリネンスーツの完成です。
グリーンのリネンスーツが完成しました。完全にビジネスを捨てた仕上がりは、MICHELE&shinらしいナポリスーツの遊び心が垣間見れます。遊び心満載の一張羅のスーツとはこんなスーツを言うのです。今回はそんなグリーンリネンで作ったスーツの紹介です。
MICHELE&shinのリネンはSPENCEBRYSON。
MICHELE&shinのリネン(麻)はアイリッシュリネンの王様、SPENCEBRYSON(スペンスブライソン)の麻です。色々な麻を見てきましたが、ここのリネンは最高の出来を約束してくれます。
ここSPENCEBRYSONのリネンの何が良いかと言うと、まず発色が凄いんです。そう色が抜群なのです。今まで何回も書いてますが、イタリアの古い窓枠を何十回も塗重ねた様な色の出方なのです。この色の出方は、SPENCEBRYSONの布生地の要素が複合的に合わさって完成してると感じます。アイリッシュリネンの高品質な麻自体の糸、平織の織り方、厚み、張り、コシ、この全ての要素が合わさり、あのSPENCEBRYSON独特な色の表現が出るのでしょう。
MICHELE&shinの麻はSPENCEBRYSONだが、その中でもTROPICALだけ勧めちゃうんですよね~。
MICHELE&shinの麻はSPENCEBRYSONと言いましたが、僕の、いやMICHELE&shinの偏屈な性格のせいで、SPENCEBRYSONのTROPICALだけを強く勧めてしまいます。だって最高の色のスーツが出来るんですよ。SPENCEBRYSONの麻には他に、TYRONやGINなど素晴らし布生地も沢山あります。どちらかと言えばTRYONやGINの方が天然の麻の表情は見えるイメージです。好きな人はこっちのTYRONやGIN方が好きなんですよね~。でもMICHELE&shinは頑として、TROPCALを勧めてしまいます。なんだかんだと言い訳考えて、TROPCALの一択です.
難しい色だけに着こなせると、これ程お洒落な色はない。
今回作成したSPENCEBRYSONのTROPCALの色が素晴らしくないですか?薄緑いや鶯色と言っていいと思います。この色は組み合わせを考えると中々合わせ難い色。しかし、この鶯色を着こなせれば、最高にお洒落上級者、スーツなら何も考えず、白シャツにソリッドの茶のネクタイでしょう。ジャケットなら中は白シャツでジーンズを合わせます。今の所これぐらいしか思いつかないのですが、アイデアがあれば教えて下さい。ほんと、難しい色だけに、着こなせるとこれ程お洒落に見える事は間違いないでしょう。
さてここからは作品の紹介です。
SPENCEBRYSON TROPCALのダブレスト6ボタン4つ掛けのスーツです。鶯色がお洒落心をくすぐります。
ラペル幅は12cm ゴージラインは5cmのハイゴージ、軽く弧を描くラインのラペルカットはMICHELE&shinの自慢のカット。
手縫いのダブルステッチはナポリスーツの特徴です。ハンドじゃあないとダメですよ。
アウトパッチポケットのデザインです。
マニカマッピーの肩付けです。後ろ襟から肩にかけてのラインがよく分かる写真です。
ミラネーゼスタイルのフラワーホールとボタンホールです。当然手縫いです。手縫いのボタンホールはスーツの格を1ランク2ランク確実に上げます。
サイドから見た写真です。柔らかなライン分かると思います。
ナポリはこうじゃないと。
今回はSPENCEBRYSON、TROPCALで作成した、リネンスーツの紹介でした。
鶯色良いでしょう。ぜひ参考にして下さい。