鶯色のリネンスーツが完成
続々と登場する春夏のアイテムの中から、ファッションとしてのスーツに何を選べば良いか。そんな悩む季節に、今回完成したのがこの「鶯色(うぐいす色)の麻のスーツ。

今回はそんなチョットこだわりの、鶯色のスーツを紹介します。
今年は天然素材のアースカラーで大人の余裕と色気を。

夏の洒落者の定番素材と言えば、間違いなく「麻」になるでしょう。あの麻の何とも言えない他の素材では出せない、「独特なシャリ感」が見るものを、涼しげにします。この「見るものを涼し気にさせる」が洒落者には大切です。
実は麻って、着てる本人はそんなに涼しくありません。こんな書き方すると誤解されそうですが、僕の今まで着た感じでいうと、一番涼しいのはやっぱりウールです。次が綿で、最後がリネン(麻)かなって感じです。でも麻の良さはそれ以外にあるのです。
みなさんもそうだと思いますが、機能性だけで洋服を選んでは無いはずです。
今、スーツはビジネスの作業着から紳士のファッションアイテムに以降中の洋服。これは世界的のそうです。「男を最高にカッコよく見せる洋服=スーツ」を、ビジネスの作業着だけにしとくのは勿体ない話です。そうなのです、ファッションアイテムとして大切なのは、見る相手がどう感じるかという事です。その意味で麻は、見る者に確実に涼しさを提供します。
天然素材の麻で大人の余裕と色気をです。
この鶯色のリネンはMICHELE&shin CLOTHのオリジナル

この鶯色のリネンはMICHELE&shin CLOTHのイタリア製のオリジナルファブリック。
鶯色(うぐいす色)っていい言葉ですね。日本語の綺麗さが伝わってくる上品な表現の言葉です。このうぐいす色を具体的に説明すると、少しかすんだベージュに緑が入った色、みたいな表現でいいと思います。英語のモスグリーンとも違う、オリーブグリーンとの違う「鶯色」なのです。綺麗な日本語と綺麗な色が、うぐいす色です。
MICHELE&shinが絶対のオススメのディテールダブルアウトパッチポケットのディテール


このジャケットデザインで特徴的なのが、このダブルアウトパッチポケットのディテールです。
元々はMICHELE&shinの御客様からの依頼で作成したディテールで、このポケットにはかなり試行錯誤をしました。このダブルポケットの中の小さなポケットの大きさと出すバランスが、難しいのです。小さ過ぎや大き過ぎろとバランスが悪くなり、上に出す幅のバランスも難しい。試行錯誤しながら、やっと出来たのがこのバランスです。

このポケットディテールは秀逸で、悪目立ちせず、チョット違うをアピール出来ます。オススメのディテールです。
さてここからは作品の写真をどうぞ。

MICHELE&shin cloth鶯色のスーツです。シングルブレスト3つボタン段帰り、アウトパッチポケットのスーツです、



MICHELE&shinのナポリの手縫いのダブルステッチが色気を出します。


ラペル幅は9㎝でラペルカットはストレートラインで。ゴージラインは4㎝のハイゴージでデザインしました。


アウトパッチポケットはダブルでデザインです。このディテールはオススメです。

柔らかな肩付けはマニカマッピーナで。


袖は4つボタンの重ね本切羽で、MICHELE&shinオリジナルの本水牛ボタンです。

パンツはアウトワンタック、ベルトレス、ピストル型のサイドアジャスター仕様。

ダブル幅は5㎝で。

手縫いのダブルステッチはパンツにも入れてます。こんな細かな手作業が男心をくすぐります。

当然パンツも全て手縫いのボタンホールです。
今回はMICHELE&shin cloth 鶯色のリネンで作ったスーツの紹介でした。
今からの季節に最高のスーツです。ぜひ参考に。