まだ出会てない、新しい表現があるかもしれない。
柔らかな胸元を出す、今の MICHELE&shin の八ざし。最も柔らかな表現が出来るのがな いかをいつも試作を繰り返します。
まだ出会てない、新しい表現があるかもしれない。
一年で少なくで3回、多くて6回ぐらいフィレンツェに行きます。 ほとんどのイタリア人はナポリからフィレンツェ迄だと、高速列車で移動します。イタリ アには日本の新幹線に似たのが 2 社あり、フィレッチャロッサ社とイタロ社です。僕はほとんど列車に乗らないので、駅や走っているのを見るのですが、ほとんどの人はフレッチャ ロッサに乗ってる様に見えます。フィレッチャロッサの車両はグリーンに赤と白のライン でイタロ車の車両はマロンレッド一色です。どちらもイタリア感満載の配色ですがイタロ 社のマロンレッドの車両が、緑の中を駆け抜ける所に出くわすと、美し過ぎて「流石イタリアだな!」と惚れ惚れ見てしまいます。 なのに僕はナポリからフィレンツェ迄、車移動なのです。ナポリからフィレンツェ迄は車 で約5~6 時間かかり、高速道路代金やガソリン代金、駐車場料金(フィレンツェの駐車場 代金は多分イタリアで一番高いと思います)や運転時間等、無駄な事ばかりですが、なぜか車が良いんです。決して運転が大好きな訳でも無いんですよ。
イタリアの高速道路の料金所です。カードで支払い可能ですが、なぜか最近、ナポリから南部が VISA と MASTER カードだけ使えません。もしナポリに車で行かれる方は現金の用意が必要です。
夜、車から撮ったので見えにくいけど、VISA と MASTER の所に✖が入ってます。ナポリ から南部の料金所だけでローマは使えます。
いつも違うアパートメントに泊まりたい。
それと、フィレンツェもそうだし、他の街もそうなんですが、「毎回違うアパートメントに 泊まりたい」と思ってしまいます。フィレンツェの仕事はほぼ同じ場所であり、泊まる場 所を変える必要は全くないんです。しかし変えたくなるんです。さらに駐車場迄変えたく なります。フィレンツェの旧市街は小さな街です。頑張れば徒歩で回れるぐらいです。(フ ィレンツェ自体は郊外迄入れると割と大きくて、車かバイクは必要です)なのに泊まる場 所は変えたいし駐車場も変えたいのです。
フィレンツェと言えばこの景色です。何度見ても美しい街並みです。
無駄な事だと分かっていても。
今、イタリアも少しずつ効率を求める様になりました。まだまだ無駄な事に価値を見い出 すお国柄ですが、バカンスもすこしずつ短くなり、物価も上がる事で余裕が少しずつ無く なってるのでしょう。 イタリアって不思議で、北部イタリアに行けばいくほど効率的で、南部に行けばいくほど 非効率で人間的です。そんな非効率に見えるナポリ人からも「僕はいつも車でフィレンツ ェに行くし、アパートメントも違う所に泊まりたいんだよね。」と言うと、「イカれてるな 。何でそんな無駄な事する?」と言われます。そこで考えまてみました。
まだ出会てない、新しい物への出会いへ
高速列車で移動し、同じ車窓を見て、早く着き、同じ道を通りアパートメントに移動する と、これ程効率的な事はないでしょう。しかしそこには新しい発見や出会いはありません。例えば、 車で移動すると、途中で、車窓から見えた緑の山の中に小さな街が見えて、少し寄り道をしたりします。そうすると、そこには必ず新しい発見があります。更に、フィレンツェでも、新しい駐車場からアパートメントまで場所を調べながら行くと、これ程来てたフィレンツェも角を曲がると「こ んな所にお洒落な店があったんだ!」「こんな美味しそうなレストランあるんだ!」と発見があります。
そんな出会い頭でたまたま出会う新しい発見の数々は、昨今のネットでなんでも情報手に入る時代の中では、特に贅沢で貴重なものだと思います。
効率的ではない事をするからこそ、遭遇できる新たな出会いが、これからも MICHELE&shinの洋服を前進させてくれると信じています。
「MICHELE&shin がまだ知らない、まだ出会えていない表現やデザインに出会えるかも」 をこれからも追求していきたいと思います。