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ナポリのサルトリアは夏が実は忙しい。

2024年09月18日

ブログの更新がなかなかできなくて、本当にごめんなさい。実は、ナポリのサルトリアは5月、6月、7月が一年の間で一番の書き入れ時で、最も忙しい時期になります。最近はミケーレのご指名も多くなり、ブログが書けないでいました。しかし不思議です、アジアの極東の島国から来ている小さなオヤジに作ってもらいたいんだから…。ナポリのサルトリアは8月の中旬までが忙しく、その後一気に暇になります。その辺りから有名なサルトリアは海外へのトランクショーを行うことが多いみたいです。なので、ナポリのサルトリアの職人は、大体8月の中旬以降にバカンスに出かけることが多いのです。8月の下旬にバカンスはナポリ人にとっては少し遅いバカンスです。当然、僕もバカンスはします。なので、言い訳ですが、ブログが書けなかった訳です。

ナポリのサルトリアはなぜ5月、6月、7月が忙しいのか?

それは、結婚式のスーツが多く入ってくるからです。ブライダル需要なのです。本当に多くの作成依頼が来ます。イタリアと日本ではスーツの概念が全く違うと言っていいでしょう。日本ではどちらかと言うと仕事で着るイメージですが、イタリアだと一張羅のイメージです。仕事でスーツを着ているイタリア人はホテルマンか、何かハイエンドなお客様向けのサービスをしている人かみたいな感じです。なので、デートや食事、オペラの良い席が取れた時とか、結婚式とかです。

近所の教会で結婚式があったので、車から撮ってみました。なぜか、ナポリは夏に結婚式を挙げたがります。暑い日は39°Cになるのに夏です。他のイタリアは知らないのですが、ナポリは間違いなく夏です。なので、ナポリで有名な撮影ポイント「ポジリポの丘」では、必ずウェディングドレスを着た新婦とイケてるスーツを着た新郎が撮影をしています。ポジリポの丘はナポリ市内を全景で見渡せる場所で、ナポリと言えば、旧市街の美しく猥雑とした街並みと卵城辺りの美しい町並み、そしてあの怖いほど美しい海、そしてベスビオ火山です。その全てが一望できるのがこの「ポジリポの丘」です。背景に幸せな新郎新婦を見ていると、こちらまで幸せな気分になります。

日本から友達がたまにナポリに来るので、このポジリポの丘には必ず行きます。夏はほぼ新郎新婦の撮影をしている所に出くわします。その絶景撮影スポットでは、新郎新婦に見えない優先権が生まれます。30分、45分と幸せそうな二人を見ながら待ちますが、ここはナポリ、待つ時間もハッピーなのです。幸せな時間はゆっくりと流れます。

少しポジリポの丘からの写真を。ナポリがこんな感じで見えます。

キアイア地区の港も見えます。

奥の右側がベスビオ火山です。

美しい山側の市街です。

今回は5月、6月、7月がナポリのサルトリアが忙しい理由のお話でした。

もうバカンスも終わりました。新しいブログも楽しみにしていてください。