DIOPデザインスーツがVOGUスナップに
フィレンツェで自らブランドを展開しているDIPO。
MICHELE&shin当初からのクリエイターで、フィレンツェの今のスーツスタイルをいつも届けてくれます。
「今回の僕のスーツがVOGUスナップに載ったよと」DIPOから連絡が・・・・スーツがカッコよかったのか?コーディネートが良かったのか?・・・
そんなDIPOデザインのMICHELE&shin 20AWの新作デザインを紹介します。

今回DIPOにはMICHELE&shin2020AWのデザインポイントがダブルローポドの肩付けだということを去年の夏に伝え、彼からは2つデザイン案をもらいました。
1つがシングル2つボタンのノッチドラペルスーツ、もう1つがダブルブレスト6ボタンの2つ掛けスーツ。
彼はフィレンツェに住んでいるので、打ち合わせも仮縫いもやりやすく「布生地はどうする?」と聞くと「布生地はMICHELEに任せるよ」といつもの調子。
今回はコレクション全体の色は全て茶系とベージュ系の暖色で統一する様にしてます。「じゃあこの茶とベージュでいくよ」と言うと、すぐさま「パーフェクト!! 」「ベリーシモ!!」と・・・・こいつら本当に適当だなーと思いつつ憎めないんだよねー。
イタリアだなーと感じる瞬間です。
展示会数週間前に出来上がったスーツを渡し
PITTIではヨロシク!!チャオ!
と別れPITTI当日に会いました。
おいおい・・・・スーツより頭のスカーフに目が行っちゃうじゃんか・・・・
このコーディネートは日本では出来ない・・・帽子ならまだなんとか・・・・
僕も日本ではかなり派手な合わせをするねと言われますが、流石にこれはきびしい・・・
しかし彼はPITTIでスナップされるセルフプロデュース力は高い高い。DIPOありがとう。☺
さてスカーフはあまり見ないようにして
今回はシングル2つボタンの非常にベーシックなデザインのスーツ。
イタリア人なら3ボタンの段返りにしそうなもんですが、あえてシングル2つボタンが良かったみたいです。
シンプルな2つボタンも悪く無いですね。
ラペルの幅は10cm ゴージラインは少しローゴージの7cmでデザインしてます。
前回も書きましたが、確実にゴージラインは下がってきてます。これがラペル幅10cmのゴージライン7cm下がりです。ぜひ参考にして下さい。
ポケットのフラップはスクエアカットで幅6cm
この幅のフラップがシンプルなスーツに、ちょっと違うを演出します。シンプルなスーツほど細かいディテールが必要です。
MICHELE&shinオリジナルデザインでもある胸バルカポケットは高い位置に・・・
この胸ポケットのスーツを見かけたらMICHELE&shinのスーツの可能性大ですよ。
ベルトレスのウエスマン5cmでサイドアジャスター使用
MICHELE&shinイチオシのアウトインのボック2スタック。2タックですが非常にスッキリした印象のパンツになります。
彼は短い丈が好みです。くるぶし上の丈です。
ダブル幅は5cm 日本では少し大きく感じる方も多いと思います。
実は今回、時間の許す限りナポリのサルトリアをかなりの数訪問させてもらいました。そこで裾のダブル幅が大きくなって来てることが分かりました。老舗のサルトリアも時代の流れを取り入れながら、少しずつ変化させてきます。そこで多かったのが4~5cm幅のダブルです。今3.5cmでは少し取り残されてる感があります。
次パンツを作る時は是非参考にして下さい。
最後になりましたがこのスーツの布生地はMICHELE&shinオリジナル去年の夏BIELLAで購入したイタリアらしい最高に柔らかい布生地で茶の発色が素晴らしい布です。
今回はDIPOデザイン、PITTI97AWのスーツでした。
次はダブルスーツの紹介をします。Chao
東京 銀座 フルオーダースーツ MICHELE&shin