MICHELE&shin×SPENCEBRYSON
MICHELE&shinの麻と言えばSPENCEBRYSON(スペンスブライソン)です。アイルランド産のアイリッシュリネンは今の時代になっても、他メーカーの追随を許しません。そんなSPENCEBRYSONのアイリッシュリネンで作った、最高に芸術的な茶のスーツが完成したので紹介します。
イタリア→銀座を何度も旅をして出来上がるスーツの味
不思議なもので、MICHELE&shinでオーダー頂くお客様は、あまり季節を問わずオーダーを頂ける方が多い印象です。そりゃそうです、MICHELE&shinはハンドメイド、時間がかかります。コートのオーダーは6から8月がピークですし、こんなリネンスーツは今が一番オーダーが多い季節です。今オーダーして完成は4~6か月後ですから丁度着れる季節になります。時間がかかるのを本当に申し訳ないと思ってるのですが、今の1つ1つ丁寧に作る芸術的なスーツを作る為には、今のところイタリアの工房しかありません。当然フルオーダーなので仮縫いを行い作られる為、銀座→イタリア→銀座→イタリア→銀座と何度もスーツやコートは飛行機に乗って旅をします。そしてイタリアの空気と銀座の空気を吸った味のあるスーツやコートが完成します。今回のSPENCEBRYSONのアイリッシュリネンのスーツはまさにそれを体現出来る味わいです。最高に美しいスーツが完成しました。
出来栄えが抜群なSPENCEBRYSONのアイリッシュリネン
SPENCEBRYSONのアイリッシュリネンは出来栄えが違います。リネンとしては他のブランドにないぐらい非常に厚みがある事で仕立てがしやすく、パリッとした仕上がりになります。
しかしMICHELE&shinがMICHELE&shinのリネンがSPENCEBRYSONのアイリッシュリネンだと言う理由はそれ以外にあります。それは「色」なのです。SPENCEBRYSONのアイリッシュリネン独特の色の出方はまさに芸術品です。
僕はイタリアで生活をしていた時期がありますが、向こうの建物は日本と違い歴史的な建物を中だけリノベーションして生活しています。そんな建物の窓枠は、「この窓枠何回ペンキで上から塗り直したんだろう?」っていう感じです。少し古びて、一番上の色の下に、何層もの色が見えます。歴史は美しいと感じる瞬間です。そんな色の出方をするのがこのSPENCEBRYSONのアイリッシュリネンなのです。僕はこの色の出方が好きです。「イタリアの窓枠の様なリネン」と僕は表現します。つたない表現ですがそれぐらい美しいリネンなのです。
来年は茶のリネンスーツが間違いなくきます。
今年の夏のPITTIUOMOの会場で多く見られた、茶のスーツ。イタリア紳士の基本中の基本である茶×ブルーのアズーロ.エ マローネが帰って来ました。断言します来年の夏は茶のスーツです。
さてここからは作品を写真で紹介します。
SPENCEBRYSONのアイリッシュリネンで作ったスーツです。美しい。
ラペルは12cm ゴージラインは6cmでラペルカットはMICHELE&shinカットです。
ダブルのアウトパッチポケットです。手縫いのダブルステッチも効いてます。
ミラネーゼスタイルのフラワーホールです。
当然全てのボタンホールは手縫いです。
マニカマッピーナの肩付け。
クラッシックです。
今回はSPENCEBRYSONのアイリッシュリネンで作ったスーツの紹介でした。
リネンスーツは今から作るのが間違いないでしょう。
素晴らしい作品でした。
ぜひ参考にして下さい。