ホワイトグレーの静かな情熱
ホワイトグレーでしか表現できない上品さがあります。このグレーの上品さを言葉で表現すると、「クールな上品さ」となるでしょう。こう聞くと、どこかクール=冷たいと感じるかもしれませんが、MICHELE & shinのクールは「冷たい」ではなく、「静かな情熱」と表現します。ホワイトグレーは冷たい色ではなく、静かな情熱を秘めた色なのです。
今回紹介するのは、ホワイトグレーの大柄ヘリンボーンのコートとウインドウペンのグレースーツです。MICHELE & shinの静かな情熱が伝われば嬉しいです。
上品で静かな情熱を感じる
グレーの洋服は見る者に多くの視覚効果をもたらします。代表的な効果として、「安定感を与え、感情を抑え、冷静さや安定感をもたらす」と言われます。ネットで調べると、そういった情報が出てきます。確かにその通りでしょう。しかし、MICHELE & shinはグレーをそうは捉えません。フィレンツェの美しい煉瓦の街並みに映るグレーの服は、上品であり、静かで、そして情熱的です。
MICHELE & shinは、グレーを上品で情熱的な色と捉えています。
確かに情熱的です
二人のことは置いておいて、見てください。間違いなくホワイトグレーは、静かに上品さと熱さを伝えます。もうグレーを無機質な色だとは言わせません。ホワイトグレーは上品で情熱的な色なのです。
ホワイトグレーは控えめ?いや、上品さと洗練を格上げする
今回二人が作ったスーツとコートは、洗練された印象も与えます。これに大きく寄与しているのが、グレー×グレーのグラデーションの配色コーディネートです。グレーのコーディネートで上品で洗練された印象を与えるなら、グレー×グレーは最高の組み合わせです。
よく、グレーは他の色を引き立たせる色と言われますが、引き立たせるどころか、これほど主役になる色はありません。
フィレンツェの冬
フィレンツェはイタリア北部に位置し、冬は想像以上に寒く冷え込みます。しかし、冬の朝は最高に美しい空気を漂わせます。青白く張り詰めた朝の空気は、日中の観光客の喧騒からは想像できないほど美しい顔を見せてくれます。そんな冬のフィレンツェで今年の主役は、ホワイトグレーのスーツ×ホワイトグレーコートでしょう。
冬のフィレンツェは、青く透き通るような空気が特徴です。
フィレンツェの朝を楽しむ
もし冬にフィレンツェを訪れるなら、朝の散歩をおすすめします。フィレンツェの旧市街は本当に小さな街で、散歩が一番向いている場所だと感じます。朝ゆっくりと散歩し、知らない通りを歩いて角を曲がったところに、小さなBARがあります。(BARとは日本で言うカフェのような感じです。)このBARで朝のカプチーノとクロワッサンをカウンターで楽しんでください。イタリアらしく、必ずカウンターで飲むのがポイントです。
イタリア人はカウンター越しに朝のエスプレッソやカプチーノを飲みながら、店員と軽く会話するのが日課です。男性はだいたい昨日のサッカーの話題で盛り上がり、女性は彼氏や家族の話をしています。イタリアに行った際には、ぜひ朝の散歩とBARのカフェを楽しんでください。言葉がわからなくても、挨拶の「チャオ」さえ覚えていれば、コミュニケーションは取れます。
こんなBARがいたるところにあります。
さて、長くなりましたので、ここからは写真で作品を紹介します。
MICHELE & shinオリジナルファブリック、ホワイトグレーヘリンボーンのチェスターフィールドコートです。
後ろ姿です。ベルテッドコートでデザインしました。
美しいコートです。
今回はホワイトグレーのコートの紹介でした。グレーは上品で情熱的な色です。ぜひ参考にしてください。