本当のクラッツクナポリへの道(8)
貧しさの中から生まれたスーツが、いつしか世界中で愛させるスーツに。
本当のクラッシックナポリへの道という事でブログを連続 7 回書いてきました。今回はそのまとめを少し書きたいと思います。
1回目は「何故かロンドンハウス以降しか語れないナポリスーツの歴史で、シングルブレストは 2 つボタンがクラッシックナポリなんだ」について
2 回目は「本当のクラッシックナポリスーツの袖は 1 つボタン」
3 回目は「ダブルブレストは4つボタン」
4 回目は「ダブルステッチ、実はスポーティーだった」
5 回目は「マニカの袖付け、肩パットが無くなった理由」
6 回目は「お台場仕立ての話」
7 回目は「MADE in ITALY は海外向け」
の話でした。
どの話も、今まで私がナポリスーツの常識だと思ってた事が、実は違う事が分かり、私自身の勉強不足が露呈し、ショックを受けつつも、更にもっともっと勉強をしないといけないと感じた、ここ数日の話を書きました。
しかし、本当にショックでした。知らない事だらけなのです。真実は必ず現場に落ちてます。
現地に行かずして、コピー&ペイストの情報に、どれだけ自身も影響を与えるのかを身に染みて感じた瞬間でもありました。
貧しさの中から生まれた
そんな中、今回職人から言われた言葉で最も印象に残ってる言葉があります。それが「ナポリは元々貧しい場所なんだ、そんな貧しい中でも、仕立屋は更に貧しかったんだ。地位も低かった。そんな貧しさの中から生まれた今のナポリスーツの原型が今や世界中で愛され、最高にセクシーなスーツとして認められる様になったんだ。不思議だよね。」と。
更に彼らは言います。「肩パットを無くし、ボタン数を減らし、芯材を少なくし、ポケットフラップを無くし、手間をなるべく減らす事で少しでも儲けようとしたんだ。」と。
歴史に残る洋服は必ずストリートから生まれます。生活と直結して生まれるのです。まさにナポリスーツもその一つだと言えます。
ナポリスーツの原点が少し見えた気がします。
しかし、まだまだです。ナポリスーツの本当の歴史を学び、今の時代に活かす。
MICHELE&shin の今からに期待して下さい。
今回で本当のクラシックナポリへの道のブログは一度終わります。
また色々勉強して報告します。