職人泣かせのこのラペルカットは、MICHELE&shinの自信作です。
職人泣かせの内側に弧を描くラインのスーツの完成です。このラペルカットは、他ではなかなか見ない思います。この内側に弧を描くラインは本当に難しいのです。今回はそんな内側に弧を描くラインが美しいグレーグレンチャックスーツの紹介です。
このラインの微調整で職人と喧嘩が絶えません。☻
この内側に柔らかく、そして美しく弧を描くラペルカットラインは、職人泣かせのラインで、いつも職人と喧嘩が絶えません。
どちらかと言うと僕の方が「これぐらいのラインでいいんじゃない?」って感じで、いつもの適当さが大爆発ですが、イタリア人の奴らの方が「いやいや、もっとちゃんとラインで出せよ~、ホント適当なんだから~。」なんて急に言ってきやがります。私生活は大らかで適当なくせに、こんな時だけ、やけに神経質に、ちゃんとしてる感出してきて、俺の揚げ足取ってきます。腹立つなーと思いつつも、そこは真剣に美しい物作りをしたいイタリア人です。いつもはあんなに適当なのに、美しい物を作る事にかけては何故か妥協しません。あの感性はどこから来るのか不思議です。そんな効率とは無関係の服作りは、普段のあの大らかさから来るのでしょう。やっぱりイタリアいやナポリは最高です。
このラペルラインの難しさ
この内側に弧を描くラペルカットラインは本当に難しい。それは、肩幅、ボタン位置によるラペルの長さ、体のドロップ(胸の幅とウエストの差を言います)の寸法、更にジャケット丈と、ラペル幅、ゴージ位置と全てのバランスバランスを見ながらラインを出して行かないと出ないからです。正に手作業で全体を見ながら、更に完成を想像しながらの行程になります。、ただ丸く内側に弧を描くラインをではないのです。ジャケット全体のバランスを取りながら一番中に入れる位置を決め、どれぐらいの角度で、どれぐらい流れかを決めて行きます。しかしこんな手間の掛かるラインだからこそ、仕上がりは美しいの一言です。
シャープに見せる新しいバランスです。
この内側に弧を描くラインのラペルカットの一つの特徴は、「スーツをシャープに見せる」効果があるということです。本当にこのカットにするとスーツがシャープに細く見えます。
僕的には、男のスーツ姿は、少しがっちりとして、力強さがあるバランスが好きなのですが、体型に悩んでる男性が多いのも事実です。そんな紳士に、お洒落でシャープに見える最高のラペルカットがこの内側に弧を描くラインなのです。ホント美しくシャープにみえますよ。
さてここからは作品を紹介します。
MICHELE&shin自信作の内側に弧を描くラペルラインが特徴的なシングルブレスト3つボタン段返りのスーツです。
説明は要らないですよね。美しい・・・。
胸元はしっかりしてるのにシャープに見えます。細マッチョ効果抜群です。
美しい。イタリア語だとベリーシモです。
柔らかなマニカマッピーの肩付けです。
グレーのグレンチャックが大人です。ミラネーゼスタイルのボタンホールはイタリアオーダーなら必須です。胸バルカポケットも美しく弧を描いています。
今回はMICHELE&shin自慢のラペルカット、内側に弧を描くラペルラインのスーツの紹介でした。ぜひ参考にして下さい。